秋のうた、八。 あき 『草木塔』七百一句のうち、八句に。 山頭火の秋は「ふかうなる」もの。深まる季節と、老いてゆく自分がかさなって見えている。「わたしと生れたことが秋ふかうなるわたし」。 秋となつた雑草にすわる鉢の子 すわれば風がある秋の雑草旅から旅へ わたしと生れたことが秋ふかうなるわたし柿の葉 秋ふかい水をもらうてもどる柿の葉 秋もいよいよふかうなる日の丸へんぽん銃後 その一片はふるさとの土となる秋銃後 どこからともなく雲が出て来て秋の雲旅心 秋もをはりの蠅となりはひあるく鴉 よく使われることばの一覧へ
山頭火の秋は「ふかうなる」もの。深まる季節と、老いてゆく自分がかさなって見えている。「わたしと生れたことが秋ふかうなるわたし」。