火のうた、八。 ひ 『草木塔』七百一句のうち、八句に。 ひとりの夜に、ひとりの火を焚く。火は暖であり、いちばん小さな道づれだった。「其中雪ふる一人として火を焚く」。 ひとりの火の燃えさかりゆくを其中一人 其中雪ふる一人として火を焚く其中一人 もう暮れる火の燃え立つなり其中一人 あなたを待つてゐる火のよう燃える雑草風景 ひとりの火をつくる柿の葉 ことしも暮れる火吹竹ふく柿の葉 燃えに燃ゆる火なりうつくしく鴉 燃ゆる火の、雨ふらしめと燃えさかる鴉 よく使われることばの一覧へ
ひとりの夜に、ひとりの火を焚く。火は暖であり、いちばん小さな道づれだった。「其中雪ふる一人として火を焚く」。