道のうた、九。 みち 『草木塔』七百一句のうち、九句に。 「まつすぐな道でさみしい」。道は人生のたとえではなく、実際に毎日歩くものだった。だからこの人の道の句には、たとえ話の匂いがない。 まつすぐな道でさみしい鉢の子 しづかな道となりどくだみの芽鉢の子 今日の道のたんぽぽ咲いた鉢の子 わかれてきた道がまつすぐ旅から旅へ 道がなくなり落葉しようとしてゐる旅から旅へ よい道がよい建物へ、焼場です旅から旅へ この道しかない春の雪ふる旅から旅へ 立ちどまると水音のする方へ道柿の葉 水のまんなかの道がまつすぐ鴉 よく使われることばの一覧へ
「まつすぐな道でさみしい」。道は人生のたとえではなく、実際に毎日歩くものだった。だからこの人の道の句には、たとえ話の匂いがない。