しづかのうた、八。 『草木塔』七百一句のうち、八句に。 静けさはこの人の句の基調音である。「しづか」とかなで書かれると、静けさそのものまでやわらかい。「山しづかなれば笠をぬぐ」。 しづかな道となりどくだみの芽鉢の子 昼もしづかな蠅が蠅たたきを知つてゐる山行水行 ほんにしづかな草の生えては咲く山行水行 山しづかなれば笠をぬぐ旅から旅へ 生きてしづかな寒鮒もろた柿の葉 しぐれつつしづかにも六百五十柱銃後 まひまひしづか湧いてあふるる水なれば鴉 しみじみしづかな机の塵鴉 よく使われることばの一覧へ
静けさはこの人の句の基調音である。「しづか」とかなで書かれると、静けさそのものまでやわらかい。「山しづかなれば笠をぬぐ」。