ひとりのうた、八。 『草木塔』七百一句のうち、八句に。 「ひとり」は山頭火の定位置である。さびしさであり、同時に自由でもあった。「水音けふもひとり旅ゆく」。 ひとりで蚊にくはれてゐる鉢の子 ひとりの火の燃えさかりゆくを其中一人 人を見送りひとりでかへるぬかるみ山行水行 ひとりひつそり竹の子竹になる山行水行 枇杷が枯れて枇杷が生えてひとりぐらし雑草風景 わたしひとりの音させてゐる柿の葉 ひとりの火をつくる柿の葉 水音けふもひとり旅ゆく鴉 よく使われることばの一覧へ
「ひとり」は山頭火の定位置である。さびしさであり、同時に自由でもあった。「水音けふもひとり旅ゆく」。