実のうた、十一。 み 『草木塔』七百一句のうち、十一句に。 法衣にからみつく草の実、うれておちる木の実。実りは収穫ではなく、道づれだった。「法衣こんなにやぶれて草の実」。 法衣こんなにやぶれて草の実鉢の子 草の実の露の、おちつかうとする其中一人 うれてはおちる実をひろふ山行水行 水音のたえずしていばらの実山行水行 藪柑子もさびしがりやの実がぽつちり山行水行 いつでも死ねる草が咲いたり実つたり山行水行 うらから来てくれて草の実だらけ山行水行 ここで寝るとする草の実のこぼれる旅から旅へ あるけば草の実すわれば草の実旅から旅へ 草の実が袖にも裾にもあたたかな孤寒 桃が実となり君すでに亡し旅心 よく使われることばの一覧へ
法衣にからみつく草の実、うれておちる木の実。実りは収穫ではなく、道づれだった。「法衣こんなにやぶれて草の実」。