ちるうた、十三。 『草木塔』七百一句のうち、十三句に。 咲くことと同じだけ、散ることを詠んだ。散るのは花や葉であり、いつかの自分でもある。「ひつそり咲いて散ります」。 木の葉散る歩きつめる鉢の子 雨の山茶花の散るでもなく鉢の子 茶の花のちるばかりちらしておく其中一人 すずめをどるやたんぽぽちるや其中一人 ここにふたたび花いばら散つてゐる行乞途上 散るは柿の葉咲くは茶の花ざかり山行水行 百舌鳥のさけぶやその葉のちるや山行水行 柳ちるそこから乞ひはじめる旅から旅へ いま写します紅葉が散ります旅から旅へ あすはかへらうさくらちるちつてくる旅から旅へ どこからともなく散つてくる木の葉の感傷雑草風景 ひつそり咲いて散ります雑草風景 そこはかとなくそこら木の葉のちるやうに孤寒 よく使われることばの一覧へ
咲くことと同じだけ、散ることを詠んだ。散るのは花や葉であり、いつかの自分でもある。「ひつそり咲いて散ります」。