水音のうた、十五。 みずおと 『草木塔』七百一句のうち、十五句に。 水の音だけで一句が立つ。「分け入れば水音」。山を歩く人にとって水音は道しるべであり、庵では心を静めてくれるものだった。「水音しんじつおちつきました」。 分け入れば水音鉢の子 水音といつしよに里へ下りて来た鉢の子 水音しんじつおちつきました其中一人 ほんによかつた夕立の水音がそこここ山行水行 水音のたえずしていばらの実山行水行 けさは水音も、よいたよりでもありさうな山行水行 春が来た水音の行けるところまで旅から旅へ 乞ひあるく水音のどこまでも旅から旅へ 秋風の水音の石をみがく雑草風景 水音とほくちかくおのれをあゆます柿の葉 水音のたえずして御仏とあり柿の葉 降れば水音がある草の茂りやう柿の葉 立ちどまると水音のする方へ道柿の葉 水音けふもひとり旅ゆく鴉 この水あの水の天龍となる水音鴉 よく使われることばの一覧へ
水の音だけで一句が立つ。「分け入れば水音」。山を歩く人にとって水音は道しるべであり、庵では心を静めてくれるものだった。「水音しんじつおちつきました」。