竹のうた、八。 たけ 『草木塔』七百一句のうち、八句に。 竹の子が竹になる。それだけのことを、何年もくりかえし詠んだ。成長のはやい植物の、静かな時間。「しづけさ、竹の子みんな竹になつた」。 冬が来てゐる木ぎれ竹ぎれ其中一人 お寺の竹の子竹になつた行乞途上 ぽきりと折れて竹が竹のなか山行水行 ひとりひつそり竹の子竹になる山行水行 竹のよろしさは朝風のしづくしつつ雑草風景 ならんで竹の子竹になりつつ孤寒 窓にしたしく竹の子竹になる明け暮れ孤寒 しづけさ、竹の子みんな竹になつた孤寒 よく使われることばの一覧へ
竹の子が竹になる。それだけのことを、何年もくりかえし詠んだ。成長のはやい植物の、静かな時間。「しづけさ、竹の子みんな竹になつた」。