空のうた、十二。 そら 『草木塔』七百一句のうち、十二句に。 見上げた空より、水にうつった空、飯のうまさに感じる空が多い。空はいつも、暮らしのほうから見える。「飯のうまさが青い青い空」。 ゆふ空から柚子の一つをもらふ其中一人 誰か来さうな空が曇つてゐる枇杷の花其中一人 空のふかさは落葉しづんでゐる水山行水行 なんといふ空がなごやかな柚子の二つ三つ山行水行 柿の若葉のかがやく空を死なずにゐる山行水行 月も水底に旅空がある旅から旅へ ちよいと茶店があつて空瓶に活けた菊雑草風景 空へ若竹のなやみなし雑草風景 たたずめば風わたる空のとほくとほく柿の葉 水底の雲もみちのくの空のさみだれ柿の葉 死はひややかな空とほく雲のゆく孤寒 飯のうまさが青い青い空旅心 よく使われることばの一覧へ
見上げた空より、水にうつった空、飯のうまさに感じる空が多い。空はいつも、暮らしのほうから見える。「飯のうまさが青い青い空」。