山頭火アラーム
日本語EN

水のうた、四十五。

みず

『草木塔』七百一句のうち、四十五句に。

行乞の道々で出会う湧き水、汲む水、もらってもどる水。山頭火の水の句は、渇いたあとの水のうまさを何度でも新しく発見する。「こんなにうまい水があふれてゐる」「行き暮れてなんとここらの水のうまさは」。酒で身を持ちくずした人がいちばん多く詠んだ飲みものは、じつは水だった——このランキングの静かな急所である。最晩年には「濁れる水のながれつつ澄む」。流れながら澄んでいく水は、そのままこの人の願いだったのだろう。「へうへうとして水を味ふ」。

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