山頭火アラーム
日本語EN

草のうた、五十二。

くさ

『草木塔』七百一句のうち、五十二句に。

七百一句でいちばん多いことばは、書名の一字目でもある「草」だった。『草木塔』とは本来、伐った草木の命を供養するために建てる塔のこと。名もない草をいたむその心が、そのまま句集の題になっている。山頭火にとって草は道ばたの景色である以上に、すわる場所であり、寝床であり、いつか自分も帰っていく場所だった。だから草の句は、うれしい日にもかなしい日にも詠まれる。「うれしいこともかなしいことも草しげる」「いつでも死ねる草が咲いたり実つたり」。枯れてゆく草にさえ、この人は「草はうつくしい枯れざま」と書いた。

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